2023/4/26-5/31 CANON GALLERY 50th exhibition’s art direction キヤノンギャラリー50周年企画展「写真、そして紡がれる物語」のキービジュアルや、ポスター・看板などの広告ビジュアル、記念冊子の表紙のデザイン、展示会場のグラフィック周りを担当させていただきました。キービジュアルは、50年という期間の中で行われた1つ1つの展示、つまり歴史が、今のキヤノンギャラリーを作っているということを表現できないかと思考を膨らませていきました。今回の展示は、過去の展示のDMから、キヤノンギャラリーさんの歴史を辿るというアーカイブ展でした。なので、やはりそのDMハガキやキヤノンギャラリーさんをイメージできるものが良いかなとはずっと片隅にありました。そんな時、打ち合わせで過去の展示のDMを束ねて側面から見た様子が、これまでの歴史（歩み）を表していると感じ、そのDMの束の断面をモチーフにし、50周年という節目にちなんで50枚のDMの断面でキヤノンギャラリーのロゴを形作るキービジュアルをご提案させていただきました。最後はぱらぱらっとさせて、まだまだDMが重なっていくような、これからも歴史が続いていくような様子に仕上げています。（ぱらぱらっとしている部分をとめると、きちっとロゴの形である正方形になります。）紙束の側面をイメージしたストライプなので、実際の紙の集まりのように、線は少しガサつかせてアナログ感を出しています。ロゴにはレギュレーションなどがあったりするので、ロゴをベースとするキービジュアルがお披露目できたのは、企画担当の方々の陰ながらの尽力があってこそ。感謝しております。そのほかにも、50周年という節目だからこそ過去と今の交差を表現できたらと、タイトルロゴや、DMの裏面の一部表記、記念冊子の背、エンボッサー、書体など、始まりでもある1回目の展示のDMや歴史ある資料を様々な形でオマージュし、取り入れさせていただきました。

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