ぶくぶっくすさんから出版されている、著者　荒河踊さん『一日の終わりに観たい映画』ロゴ、本文のデザインしています。銀河マリーゴールドシネマ前日譚です。館長のある”記憶”にまつわるお話なので、”記憶”というものにフォーカスをあてて、ロゴ・表紙も考えていきました。ロゴは、書いたものがかすれたり、場合によっては上書きや消すこともできてしまうところが、どこが ”記憶” と通ずると思い、鉛筆を使って書いています。館長の記憶の記録という冊子のイメージでいたので、あえてベーシックなフォントをベースにし、鉛筆を使用してフォントの文字を1文字1文字書き直し、データ化してロゴにしました。制作したロゴ単体では鉛筆の風合いが残ったロゴですが、リソグラフ印刷ということだったので、印刷時には不安定にかすれるように想定しており、真っ黒の通常のフォントが持つ強さをなくし、文字をただグレーにするともまた違う薄れで、この物語を表現しました。

本の装丁もデザインしています。本の装丁についてはこちら